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しゃレビ

《ぐぅぅぅ》
《腹減った~。もうやる気ねぇ》
テレビが言った。テレビ番組の台詞ではない。テレビ本体そのものが自発的に「腹が減った」と主張したのだ。
見ていた番組は佳境になりつつある。クライマックス直前というのに、もうちょっと頑張れないのか?と、問いかけてもそれに対する応答はなく、《腹減った~。もう死ぬかもぉ》と微妙にニュアンスを変えて自己主張を繰り返すのだ。
その間隔は段々と短くなっていき、その音声に邪魔され本来の番組の内容を理解するのが苦しくなってくる。

『そこまで知っているのなら教えてやるが、あの時玲子が・・』
《腹減った~。もうヤバイかも~》
『・・していたのさ。フフフ』

「今何ていった?」
「どっち?テレビ?それとも犯人?」
「うがぁ!犯人に決まってんでしょーー!!」
「何よ!その言い方!」
「・・・ちゃんとエサやったのかよ!?」
「どっち?テレビ?あんた?」
「うがぁ!テレビに決まってんでしょーー!!」
「うきーっ!!たまにはあんたがやりなさいよ!」
「俺は疲れて帰ってきて、この番組だけが楽しみなの知ってでしょーがっ!」
《腹減った~。我慢できな~い》
「うるさいっ!」夫婦そろってテレビに向かって同じ言葉がシンクロした。嫌な雰囲気と緊張感が一瞬緩んで、お互いに目を合わせる事ができた。今は一時休戦だと認識しあったのだ。

「はいはい、今用意しますよ」と妻はテレビに向かって言った。
「・・・そんな事言ってもコイツは分かんないよ・・・」
「あ・と・で・ね」と彼女は憎悪のウィンクを僕に投げてきたのを見て戦慄を憶えた。

こんなテレビ買うんじゃなかった・・とその時思った。

「あ、肉は俺のだからな!」
と釘をさしたところでムダだろうな。今日もテレビに美味しいところもって行かれるのか。。。

-- 寸劇終了 --

さて、実は源氏ホタルの「光る」仕組みが理化学研究所と京都大学のチームで完全に解明されたとのニュースを目にして思いついたフィクションです。

なんでも、青色発光の仕組みは未解決だけれども、これさえできれば光の三原色をたんぱく質の溶液を使って再現できるそうな。
エネルギーを光に換える。これまでの常識ではほとんどが熱に消費されますが、その割合が
  • 白熱灯(9割が熱。1割が光)
  • 蛍光灯(8割が熱。2割が光)
  • ダイオード(7割が熱。3割が光)
  • ホタル(1割が熱。9割が光!!)
    だそうな。夢のような光源ですな。

    というわけで、将来のテレビは電気の代わりに「飯を食らう」事が予想されます。

    くだらなくてすみません。 拍手コメントを見る
  • コメント

    星新一みたいだね。
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